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Eri Saito
そっとして
2023年, インスタレーション(4つのエッセイ、モニター、サウンド)
朗読引用:平野威馬雄「レミは生きている」
都市を思い描くとき、私たちは何を置き去りにしているのだろうか。本作は、かつてそこにあった風景や気配を静かに呼び起こそうとするインスタレーションである。現在の東京は、眩いほどの光に包まれ、星さえ見えない夜が当たり前になった。しかし、少しだけ前に、この街は火につつまれ、深い傷跡を刻んでいる。4つのエッセイ、映像、音声を通じて、賑わう都市の陰にかすかに残る記憶へと思いを傾ける。すでにこの風景から姿を消してしまった人々に、そっと思いを寄せるための場をひらく。
*本作についての言及
「都市へのトランジットな介入としてのフェスティバル|4」
執筆:宮下寛司
https://bodyartslabo.com/report/kanji-miyashita.html/4
*閲覧用動画は2つの映像と1つの音声の抜粋再編集版であり、映像・音声は実際の会場内では別々の場所に配置されています。また、4つのエッセイはQRで読み取り、来場者がそれぞれのタイミングで読めるようなものとして構成しました。

「Whenever Wherever Festival 2023」(2023年)展示風景(会場:SHIBAURA HOUSE)
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