top of page

2017年, インスタレーション(LED, 水, アクリルなど)

 

汁守神社は、食物の神である「保食神(うけもちのかみ)」を祭神とし、かつては秋の祭りのたびに豊作祈願の獅子舞が奉納される、黒川に住む人々にとってなじみ深い場所であった。また、町田市真光寺の飯盛神社と並んで、府中市にある大国魂神社の献饌(神に食物を供えること)をする、由緒のある神社であったと言われている。しかし現在は、ふだん手水舎に水が張られていないほど、静かな存在になってしまっている。

本作は、その手水舎の枯れてしまった水と、当たっていなかった光によって汁守神社を照らし出し、歴史を振り返るきっかけを生みだせればと思い制作した。 鳥居をくぐって左手に手水舎、先に進むと拝殿があり、右手奥の使われていない能舞台の前に椀をイメージしたオブジェクトを設置、神社境内歩き回ることができるように空間を広く使って構成。

グループ展「サトヤマアートサンポ2017」展示風景(会場:汁守神社)

bottom of page